極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
この時期は寒さとの戦いは免れないが、これならやはり展望デッキのほうが清々しい。
「ここはいつもこんな感じでしょ。ところでボーッとしてたけどどうしたの? 今日のカウンター業務、ハードワークだった?」
お疲れ様と労いながら萌子が向かいに腰を下ろす。
「ううん、そんなことないよ。大丈夫」
口角を意識的に上げ、首を軽く横に振った。本当は全然大丈夫ではないため、唇の端が引きつっている感じがする。
「そういえば、婚活パーティーにはあれきり参加してないの?」
最初で最後の婚活パーティーに参加したのは、もう二カ月も前の話。萌子もすっかり忘れていると思っていたため、唐突に話を持ち出されて焦る。
彼女には、あのパーティーではいい人を見つけられなかったと報告しただけで終わっていた。
その日のうちに翔と契約を結んだ話は、仲のいい萌子にももちろんしていない。あまり深く詮索されたくないため、その手の話題は避けてきた。