❤︎キミのことが好きすぎて、病んじゃいました❤︎【1】
「お、おろしてっ……!」
 
 キィィときしむ檻の音と、重たそうなドアを開ける音と、階段を登る音と。

 私、この先どうなってしまうのだろうか。

 コツコツと歩く、菫くんの温度は暖かくて心地がいい。

 菫くんは小さい頃、よく甘えるようにギュッと抱きついてきてくれた。あの時はまだ身長が小さかったものの、いまはとても大きくて。安心できて、心が落ち着いてしまう。

「菫くん……」

 さっきの表情を思い出しては切なくなって、本当に好きでいてくれてるなら申し訳なくて、涙が溢れ出る。

「どうしたの」

「ごめんね……菫くん、悲しいよね……」

 ピクッと反応した菫くん。

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