❤︎キミのことが好きすぎて、病んじゃいました❤︎【1】
「俺がいなきゃ、生きていけないんだよお前は。わかんねぇーの?それぐらいバカなの?あーもうなにもわからない」

「な、なに言ってるの!!ふざけないで!!もう嫌……!誰か……!誰かぁっ……!」

 誰かに助けを求めたくても、一向に人がくる気配もないし、そもそもこのお屋敷に人がいるのかもわからなくなってきた。

「っぅっ……うゎんっ……もうやだっ……」

 すると、さっき飲まされた薬が視線に入る。

 あれを、かける……!

 いまは、ただ逃げたいそれだけだ。最初は可哀想だなんて思っていたけれど、いまは逃げたい。

 私は隙を見て薬が入っているボトルを取り、ペットボトルの蓋を開けて玲くんに思い切りぶっかけた。

「っ!ぺっ!!」

 どうやら飲み込んでしまったらしく、意識が飛んだ玲くん。

 とりあえず、首の鎖、取らなきゃ!!

「んっ!」

 取れない……!

 もういいこのまま行くしかない!!

「ゲホッ!!」

「っ!」

 そ、そんな、もう起きちゃうの!?

 不安になって、思わずベッドの下に逃げ込んだ。

 ん?なんだろうこれ?

 ボタン……?

「苺……?苺……!?!!!」

 声がして、恐怖がまた襲ってきて、私はなんだかわからないボタンを押してしまった。

「きゃー!!!」

 私の隠れてた部分がなくなって、落ちていくと思ったら床にぶつかって、そのまま滑ってしまう。

 ……?なんか、滑り台みたい。

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