憧れの陛下との新婚初夜に、王弟がやってきた!?
随分とジェイドに好き勝手されて…それでも私も気持ちよくて…でも息が上がって…なのに彼は涼しい顔でいたので
「ずるいっ」
ようやく解放されて、今度はきちんと寝巻きの合わせのボタンを止めてもらいながら、私は唇を尖らせる。
「ん?」
なんの事かわからないと言う顔でこちらを見てくるジェイドをじとりと睨みつけて。
「ジェイドだけ涼しい顔でずるいっ」
なんでわたしだけこんなに疲れて恥ずかしい思いをしているのだろうか、熱が冷めて、冷静になれば恥ずかしくて泣きたくなってきた。
しかし、そんな私に彼は盛大に大きなため息を吐くと。
「ばーか!涼しいものか!これでも随分と我慢してるんだぞ!」
そう言って彼がふと視線を落とした先に、つられて視線を落として…私は彼の指す我慢というものを理解する。
流石にそれは私でも知っている…男性が興奮するとどうなるかというくらいのことは…。
「っ、ごめん!」
慌てて視線を逸らすと、その反応を見たジェイドが「だろ?」と同意を求めながら、またボタンをはめる作業に戻った。
「さて、今夜はここまでだ。残念ながらな。疲れたしよく寝られるぞ?」
私の服を整え終えると、チュッと一度軽く口付けて、私の髪を撫でたジェイドは、軽快な動作でベッドから腰を上げる。
「おやすみ」
そうって甘くて妖艶な笑みを一瞬だけ向けて、さっさと部屋に戻って行ってしまった。
パタリと床の扉が閉まるまで私は視線でそれを追って、そして消えた途端何かから隠れるように、布団に潜った。
あれで!あれで!入り口にもないってどういうこと!?
あんなにドキドキして、ひゃんひゃん言わされたのに…まだこれから!?そんなの私持つの?
思い出せば先程の熱が戻ってきそうになってあわてて首を振る。
触られた胸と太ももはすでに熱くなっていて、あぁだめ!思い出したら眠れなくなる!
布団を持ち上げてバサバサして涼しい空気を取り入れると、ギュッと丸くなり「眠ろう!私は疲れてる!」と唱えながら瞳をギュッと閉じた。
そうして、なんとか悶々としつつ、試行錯誤しながら眠りについた私は、翌朝になり鏡の前で絶句する事になった。
「あら、まぁ…」
着替えを手伝いにきたアイシャはそれを覗き込んで、なんだか嬉しげな声をあげて。
「今日はドレスを違うものにした方が良さそうですわね?」
と固まる私をよそに、ドレスルームに消えて行った。
鏡の前に唖然と立ち尽くす自分の胸元には、昨日ジェイドが付けた所有痕が、至る所に散りばめられている。
その一つを撫でるように指を這わせれば、昨日の熱が残っている気がして…また顔が熱くなったのだった。