男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
マントを受け取りながら、ダボット様は眉尻を下げて謝罪を口にする。
「そんなことありません! ダボット様のお気遣い、とても嬉しかったです!」
「ではな、セリウス」
ダボット様が大柄の体格に見合わぬクシャリとした笑みを残して回廊の向こうに消えると、サイラス様が私の手首を握る力を強めた。
「あの、サイラス様? 私は荷物がございますので……」
言外に『離して欲しい』との意を込めて呼び掛ける。
「さっさと戻るぞ」
「あっ!?」
サイラス様は腰を落とすと、床の箱を片腕で掬うように持ち上げると、私の手を引いて歩きだす。
「私が持ちます!」
「俺の荷物だ。どちらも俺が持つ」
「……え? あの、それではまるで私も荷物であるかのように聞こえます」
「ハッ。そう大差ないだろうが」
思わず心のまま口走れば、彼は不機嫌から一転、唇から白い歯を覗かせた。
この時の彼の笑みが、私の目にとてもキラキラと眩しく映った。
「そんなことありません! ダボット様のお気遣い、とても嬉しかったです!」
「ではな、セリウス」
ダボット様が大柄の体格に見合わぬクシャリとした笑みを残して回廊の向こうに消えると、サイラス様が私の手首を握る力を強めた。
「あの、サイラス様? 私は荷物がございますので……」
言外に『離して欲しい』との意を込めて呼び掛ける。
「さっさと戻るぞ」
「あっ!?」
サイラス様は腰を落とすと、床の箱を片腕で掬うように持ち上げると、私の手を引いて歩きだす。
「私が持ちます!」
「俺の荷物だ。どちらも俺が持つ」
「……え? あの、それではまるで私も荷物であるかのように聞こえます」
「ハッ。そう大差ないだろうが」
思わず心のまま口走れば、彼は不機嫌から一転、唇から白い歯を覗かせた。
この時の彼の笑みが、私の目にとてもキラキラと眩しく映った。