男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
「日頃から俺の勘はよく当たる」
……え?
三歩ほど進んだところで、ふいにサイラス様が踏み出した足を止めたと思ったら、こちらを振り返って真意のわからないことを口走った。
「どちらとはわからんが、お前たち姉弟とはまた見えることになりそうな気がしている。その時は、せいぜい俺を楽しませてくれ」
サイラス様は口角を皮肉っぽく上げてこんなふうに言い置くとスッと前に向き直り、今度こそ玄関ホールの中に吸い込まれて消えた。
「なにが皇帝さ、尊大で底意地の悪い奴。それにまた見えるどころか、騒ぎを聞き付けてやって来たお母様の逆鱗に触れて菓子を食べることはおろか、晩餐会への参加だってできずにこうして早々に屋敷に帰されているんだから、奴の勘は大外れだよ」
カタカタと走行する馬車内で、セリウスがぷうっと頬を膨らませて不満げに言い募る。
……え?
三歩ほど進んだところで、ふいにサイラス様が踏み出した足を止めたと思ったら、こちらを振り返って真意のわからないことを口走った。
「どちらとはわからんが、お前たち姉弟とはまた見えることになりそうな気がしている。その時は、せいぜい俺を楽しませてくれ」
サイラス様は口角を皮肉っぽく上げてこんなふうに言い置くとスッと前に向き直り、今度こそ玄関ホールの中に吸い込まれて消えた。
「なにが皇帝さ、尊大で底意地の悪い奴。それにまた見えるどころか、騒ぎを聞き付けてやって来たお母様の逆鱗に触れて菓子を食べることはおろか、晩餐会への参加だってできずにこうして早々に屋敷に帰されているんだから、奴の勘は大外れだよ」
カタカタと走行する馬車内で、セリウスがぷうっと頬を膨らませて不満げに言い募る。