男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
「……いいえ。知ったのは、後になってからよ。私の表情や言動がおかしいのは、葬儀の場だけではなかった。突然笑ってみたり、泣いてみたり……。当時、後宮という特殊な閉鎖環境が私の心を酷く不安定にさせていたから」
無様に震える声で半ば決めつけのように問いかけたら、母はしっかりと俺を見つめて首を横に振った。
「もちろん皇子らの死に違和感はあったけれど、なんにも確証はなかったし、陛下を疑う心はまったくなかった。周囲は、私が暗殺したと信じ切っていたわ。さらに正妃様が皇太子様の死を嘆き、後を追って逝かれてしまったことで、私への風当たりは一層厳しくなった。正妃様付きの筆頭女官だったサリーの怒りは特に激しく、隠そうともせず私を罵り目の敵にしてきたわ。サリー以外の女官らからも直接的にも間接的にも責められながら、私は追い詰められた。段々と自分自身の正気が信じられなくなった。もしかすると私は忘れているだけで、本当はこの手で皇子らを殺めたのではないか。心が蝕まれた当時の私は、半ば本気で思い悩んでいたわ」
無様に震える声で半ば決めつけのように問いかけたら、母はしっかりと俺を見つめて首を横に振った。
「もちろん皇子らの死に違和感はあったけれど、なんにも確証はなかったし、陛下を疑う心はまったくなかった。周囲は、私が暗殺したと信じ切っていたわ。さらに正妃様が皇太子様の死を嘆き、後を追って逝かれてしまったことで、私への風当たりは一層厳しくなった。正妃様付きの筆頭女官だったサリーの怒りは特に激しく、隠そうともせず私を罵り目の敵にしてきたわ。サリー以外の女官らからも直接的にも間接的にも責められながら、私は追い詰められた。段々と自分自身の正気が信じられなくなった。もしかすると私は忘れているだけで、本当はこの手で皇子らを殺めたのではないか。心が蝕まれた当時の私は、半ば本気で思い悩んでいたわ」