男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
近衛長官として誰よりも神経を使って私たちの身辺警護にあたってくれていたダボット様の言葉に、サイラス様が重く頷いた。
「ダボット様には、ここまでずいぶんと心労をおかけしたものと思います。本当にありがとう。ですがサリー様への量刑についてはなんら違法な優遇措置ではありませんし、私は今でもこれが妥当だったと確信しています」
慣例通りなら、皇妃に刃を向けた時点で死罪は免れない。
しかし、私はサリー様の死を望まなかった。サリー様は現在、辺境の地で勤労奉仕に勤しみながら、亡き皇子らへの弔いの日々を過ごしている。もっとも、この処分は私が権力を盾に強行的に採択したものではない。
いち民間人同士の傷害未遂事件の量刑としては妥当なもの。ラインフェルト帝国の法律には『その他諸事情を鑑みて、量刑を判断する』との一文があるのみで、本来、民間人同時の傷害・殺生事件と皇族に対するそれの処罰を分ける明確な表記はない。それを慣例的に『皇族に刃を向けた者は死罪』と法解釈し、実行してきたにすぎないのだ。
「ダボット様には、ここまでずいぶんと心労をおかけしたものと思います。本当にありがとう。ですがサリー様への量刑についてはなんら違法な優遇措置ではありませんし、私は今でもこれが妥当だったと確信しています」
慣例通りなら、皇妃に刃を向けた時点で死罪は免れない。
しかし、私はサリー様の死を望まなかった。サリー様は現在、辺境の地で勤労奉仕に勤しみながら、亡き皇子らへの弔いの日々を過ごしている。もっとも、この処分は私が権力を盾に強行的に採択したものではない。
いち民間人同士の傷害未遂事件の量刑としては妥当なもの。ラインフェルト帝国の法律には『その他諸事情を鑑みて、量刑を判断する』との一文があるのみで、本来、民間人同時の傷害・殺生事件と皇族に対するそれの処罰を分ける明確な表記はない。それを慣例的に『皇族に刃を向けた者は死罪』と法解釈し、実行してきたにすぎないのだ。