男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
俺は居並ぶ皇族らの列の中でひとつ前に立ち位置を移し、不慮の事故で逝った長兄・皇太子の冥福を祈って頭を下げながら、明確な意図を持って母の横顔を盗み見た。
この時の俺は既に、小柄な母とほとんど目線の高さが同じになっていた。横目に見た母は、なぜか人ならざる魔物の顔をしていた。
女性らしいまろみを帯びた豊満で柔らかな肢体にのった禍々しい魔物の顔面……っ!! 口を衝いて出そうになった悲鳴を押し殺し、込み上げる吐き気を必死で堪えていた。
――カーン、カーン。
その後も、鐘は止むことなく俺の脳内で鳴り続ける。
不快な反響音はいつまでも纏わりついて、頭の芯を痺れさせる。
……や、止めろ。
「陛下? うなされているのですか?」
さらにこの日は鐘の音のみならず、しっとりとした肉感と人肌の温度までが俺に圧し掛かり、纏わりついてくる。
「お可哀想に、よほど悪い夢を見ておられるのですね」
夜着の前袷を割って入り込んできた手が胸板を這うぞろりと不快な感触で、カッと目を見開いた。
この時の俺は既に、小柄な母とほとんど目線の高さが同じになっていた。横目に見た母は、なぜか人ならざる魔物の顔をしていた。
女性らしいまろみを帯びた豊満で柔らかな肢体にのった禍々しい魔物の顔面……っ!! 口を衝いて出そうになった悲鳴を押し殺し、込み上げる吐き気を必死で堪えていた。
――カーン、カーン。
その後も、鐘は止むことなく俺の脳内で鳴り続ける。
不快な反響音はいつまでも纏わりついて、頭の芯を痺れさせる。
……や、止めろ。
「陛下? うなされているのですか?」
さらにこの日は鐘の音のみならず、しっとりとした肉感と人肌の温度までが俺に圧し掛かり、纏わりついてくる。
「お可哀想に、よほど悪い夢を見ておられるのですね」
夜着の前袷を割って入り込んできた手が胸板を這うぞろりと不快な感触で、カッと目を見開いた。