男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
全身の血の気が引き、心臓は断末魔の悲鳴のように鳴っていた。足には既にまともな感覚がなく、僅かにでも気を抜けば床に頽れてしまいそうだった。
全て、打ち明けてしまおうか……。極限状態の緊張の中にあって、一瞬そんな考えが脳裏を過ぎる。
……いいや、しっかりしろ!
ここで私が逃げ帰ったら、せっかく頭金を納めて保養所に入所したセリウスの月々の療養費用が工面できない。私に逃げ帰る選択肢はない――!
「はい。誠心誠意お仕えさせていただきます」
意思の力を寄せ集め、精一杯の平静を繕って答えた。
震えずに言い切れたことに安堵したのも束の間、サイラス様の表情がみるみる歪み、その目が残虐な光を孕んで不穏に光る。
「なおも俺を謀るか」
え? 憎々しげに呟かれた彼の言葉はくぐもり、私の耳にまともな意味を結ばない。
「……来い!!」
「ぁあっ!?」
全て、打ち明けてしまおうか……。極限状態の緊張の中にあって、一瞬そんな考えが脳裏を過ぎる。
……いいや、しっかりしろ!
ここで私が逃げ帰ったら、せっかく頭金を納めて保養所に入所したセリウスの月々の療養費用が工面できない。私に逃げ帰る選択肢はない――!
「はい。誠心誠意お仕えさせていただきます」
意思の力を寄せ集め、精一杯の平静を繕って答えた。
震えずに言い切れたことに安堵したのも束の間、サイラス様の表情がみるみる歪み、その目が残虐な光を孕んで不穏に光る。
「なおも俺を謀るか」
え? 憎々しげに呟かれた彼の言葉はくぐもり、私の耳にまともな意味を結ばない。
「……来い!!」
「ぁあっ!?」