男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
「よく無事に陛下の部屋から出てこられたな」
「そもそも、あんなに陛下を怒らせるって、なにをやらかしたんだ?」
背中にヒソヒソと囁き合う声も多く聞こえてくる。
私は身の内に特大の爆弾を抱えており、必要以上に注目を集めるのは避けたかった。それなのに、着任初日からこうも注目を浴びてしまうとは……。
とはいえ、ここでビクビクと臆病な態度をしていては、彼らの好奇をさらに刺激することにもなりかねない。私は凛と背筋を伸ばし、方々から注がれる興味本位の眼差しと囁きを笑顔で躱して進んだ。
そうして、あとひとつ角を曲がれば侍従長官室に着こうかというところ――。
「ニヤァーォー」
今の声……?
後ろから猫よりも低く、しゃがれたような鳴き声を耳にして振り返る。
えっ!? 振り返った目線の先にいたのは、黄褐色の体をしたネコのような動物。しかし、体長150センチはあろうかという大きな体をみれば、目の前の個体が一般的な家猫でないのは瞭然だった。
……これは、ジャガー? ヒョウ? 素人目に、種別の判断までは困難だった。
「そもそも、あんなに陛下を怒らせるって、なにをやらかしたんだ?」
背中にヒソヒソと囁き合う声も多く聞こえてくる。
私は身の内に特大の爆弾を抱えており、必要以上に注目を集めるのは避けたかった。それなのに、着任初日からこうも注目を浴びてしまうとは……。
とはいえ、ここでビクビクと臆病な態度をしていては、彼らの好奇をさらに刺激することにもなりかねない。私は凛と背筋を伸ばし、方々から注がれる興味本位の眼差しと囁きを笑顔で躱して進んだ。
そうして、あとひとつ角を曲がれば侍従長官室に着こうかというところ――。
「ニヤァーォー」
今の声……?
後ろから猫よりも低く、しゃがれたような鳴き声を耳にして振り返る。
えっ!? 振り返った目線の先にいたのは、黄褐色の体をしたネコのような動物。しかし、体長150センチはあろうかという大きな体をみれば、目の前の個体が一般的な家猫でないのは瞭然だった。
……これは、ジャガー? ヒョウ? 素人目に、種別の判断までは困難だった。