男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
私は歯切れの悪いダボット様に畳み掛ける。彼の気遣いはありがたかったが、これ以上追及されてばどこかでボロを出しかねない。
「そんなのは構わんが」
「ダボット様、私はこれから侍従長官室に行かねばなりません。申し訳ないのですが、これで失礼させていただきます」
「ん、そうか」
私は無礼を承知で会話を打ち切り、直角に腰を折ってダボット様に背中を向ける。ダボット様は特段気を悪くした様子もなく頷いて了承した。
「……おい、セリウス!」
数歩進んだところで後ろから呼び止められて振り返る。
「もし、なにか困ったことがあれば言ってこい。力になるぞ!」
ダボット様はこんなふうに告げて、ヒラヒラと右手を振りながら白い歯を見せた。彼の優しさと気遣いに驚くと共に、胸がジンと温かな熱を持った。
「ありがとうございます!」
私は心からの感謝を叫び、手を振り返して侍従長官室に続く角を曲がった。
――コンッ、コンッ。
「セリウスでございます。明日以降の業務の詳細についてお伺いしたくまいりました」
「そんなのは構わんが」
「ダボット様、私はこれから侍従長官室に行かねばなりません。申し訳ないのですが、これで失礼させていただきます」
「ん、そうか」
私は無礼を承知で会話を打ち切り、直角に腰を折ってダボット様に背中を向ける。ダボット様は特段気を悪くした様子もなく頷いて了承した。
「……おい、セリウス!」
数歩進んだところで後ろから呼び止められて振り返る。
「もし、なにか困ったことがあれば言ってこい。力になるぞ!」
ダボット様はこんなふうに告げて、ヒラヒラと右手を振りながら白い歯を見せた。彼の優しさと気遣いに驚くと共に、胸がジンと温かな熱を持った。
「ありがとうございます!」
私は心からの感謝を叫び、手を振り返して侍従長官室に続く角を曲がった。
――コンッ、コンッ。
「セリウスでございます。明日以降の業務の詳細についてお伺いしたくまいりました」