男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
俺はこれまで内輪で優位を競う愚を憂いてきた。そうして宮廷内の権力闘争のコントロールこそが帝位の安定、ひいては国力維持の要と心得ていた。忠臣らも、俺と思いは同じだった。しかし、その理由にこうも納得できる回答を示されたのは初めてだった。
目の当たりにした彼女の優秀さに驚くと同時に、魂を揺さぶられるような歓喜を覚えた。
なんと得難い女か、……いや、男も女もない。性別すら凌駕して、セリーヌとの出会いが俺にとって僥倖であったのだ。
彼女への熱情が、堰を切ったように溢れた。
「セリーヌよ、お前は永遠に俺に仕えろ」
迸る激情を精一杯の忍耐で抑え込んで告げながら、しかしこの言葉が俺の真意とは僅かに違っていることを自覚していた。彼女に相応しいのは、俺の一歩後ろに控える臣下ではない。
セリーヌは俺と肩を並べて立てる女。皇帝たる俺の隣に皇妃として立つに足る素養と度量を備えた唯一無二の女だ――。
「え!? 陛下の従者はたしか、定年が五十歳と定められていたかと思うのですが」
目の当たりにした彼女の優秀さに驚くと同時に、魂を揺さぶられるような歓喜を覚えた。
なんと得難い女か、……いや、男も女もない。性別すら凌駕して、セリーヌとの出会いが俺にとって僥倖であったのだ。
彼女への熱情が、堰を切ったように溢れた。
「セリーヌよ、お前は永遠に俺に仕えろ」
迸る激情を精一杯の忍耐で抑え込んで告げながら、しかしこの言葉が俺の真意とは僅かに違っていることを自覚していた。彼女に相応しいのは、俺の一歩後ろに控える臣下ではない。
セリーヌは俺と肩を並べて立てる女。皇帝たる俺の隣に皇妃として立つに足る素養と度量を備えた唯一無二の女だ――。
「え!? 陛下の従者はたしか、定年が五十歳と定められていたかと思うのですが」