愛して欲しいなんて言わない!
靴を脱いだ西九条が
廊下を歩く
足音は至って普通だ
怒っているようには感じさせない
いつもより大股であるような音だが
静かに歩いている
ノックもなく
私の部屋のドアを西九条が開けた
「着替えるんだけど!」
制服の上着を脱ぐと
私は西九条に向かって投げつけた
西九条は
顔にかぶさった上着をはぎ取ると
床にたたきつけた
「食事の前に
きちんと話をする」
「何の話?」
「今日は何をしてきた?」
「は?
だからメールで…」
「俺を馬鹿にしているのか?」
「馬鹿に?
してるわけないじゃん
私って、信用されてないわけ?」
「小林に妹はいない」
え?
西九条の言葉に
私の思考が停止した
妹がいない?
だって小林は妹がいるって言っていた
嬉しそうにプレゼント持って
帰って行った
それなのに
妹がいないってどういうこと?
「もう一度聞く
今日は何をしていた?」
「だから…
小林の妹の…」
西九条が大きくため息をついた
腕を組んで
足を肩幅に広げた西九条の顔が
さらに怖くなる
私は西九条の目を見れなくなった
嘘は言っていない
でも西九条は信じてない
私が嘘をついて
西九条に言えない何かをしてきたと
勘違いしている
廊下を歩く
足音は至って普通だ
怒っているようには感じさせない
いつもより大股であるような音だが
静かに歩いている
ノックもなく
私の部屋のドアを西九条が開けた
「着替えるんだけど!」
制服の上着を脱ぐと
私は西九条に向かって投げつけた
西九条は
顔にかぶさった上着をはぎ取ると
床にたたきつけた
「食事の前に
きちんと話をする」
「何の話?」
「今日は何をしてきた?」
「は?
だからメールで…」
「俺を馬鹿にしているのか?」
「馬鹿に?
してるわけないじゃん
私って、信用されてないわけ?」
「小林に妹はいない」
え?
西九条の言葉に
私の思考が停止した
妹がいない?
だって小林は妹がいるって言っていた
嬉しそうにプレゼント持って
帰って行った
それなのに
妹がいないってどういうこと?
「もう一度聞く
今日は何をしていた?」
「だから…
小林の妹の…」
西九条が大きくため息をついた
腕を組んで
足を肩幅に広げた西九条の顔が
さらに怖くなる
私は西九条の目を見れなくなった
嘘は言っていない
でも西九条は信じてない
私が嘘をついて
西九条に言えない何かをしてきたと
勘違いしている