幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
リーゼの足元で丸くなっているシドが、町長に向かって牙をむく。
成人男性より大きなシドのその表情に、びくりとした町長の肩が跳ね上がる。リーゼは、苦笑いでシドに手を振ってなだめた。
「公爵にとっては、厄介者で間違いないよ。リーゼ追い出されたもん」
「……領主様」
「いいって。リーゼはここで生きていくって決めたから。それ、帳簿?」
「さようでございます」
町長が恭しく差し出したのは、デリモ領全体の収支を取りまとめた帳簿である。
これは本来領主が持つものなのだが、デリモ領には長い間領主がいなかったので、町長が領主代行を兼ねていたというわけだ。
「アルダリオンに渡して。彼、執事だから」
「かしこまりました」
幼女の側にいるエルフ。明らかに異質の組み合わせなのだが、そこには口を挟まないと決めたようだ。文句も言わず、アルダリオンに帳簿を差し出す。
「では、私が帳簿を管理させていただきます。リーゼお嬢様、帳簿の見方もきちんと学んでいきましょうね」
「うぅ……頑張るよ」
計算の類は苦手なのだが、もう苦手とかなんとか言っている場合ではない。
成人男性より大きなシドのその表情に、びくりとした町長の肩が跳ね上がる。リーゼは、苦笑いでシドに手を振ってなだめた。
「公爵にとっては、厄介者で間違いないよ。リーゼ追い出されたもん」
「……領主様」
「いいって。リーゼはここで生きていくって決めたから。それ、帳簿?」
「さようでございます」
町長が恭しく差し出したのは、デリモ領全体の収支を取りまとめた帳簿である。
これは本来領主が持つものなのだが、デリモ領には長い間領主がいなかったので、町長が領主代行を兼ねていたというわけだ。
「アルダリオンに渡して。彼、執事だから」
「かしこまりました」
幼女の側にいるエルフ。明らかに異質の組み合わせなのだが、そこには口を挟まないと決めたようだ。文句も言わず、アルダリオンに帳簿を差し出す。
「では、私が帳簿を管理させていただきます。リーゼお嬢様、帳簿の見方もきちんと学んでいきましょうね」
「うぅ……頑張るよ」
計算の類は苦手なのだが、もう苦手とかなんとか言っている場合ではない。