幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
「川の様子はどう?」
「堤防は、リーゼお嬢様が硬化したまま変化はないようですね。今後も毎日確認します――残りの部分も硬化なさいますか?」
「その方がいいと思うの。いずれはちゃんとした工事をしないといけないんだろうけど、今はそこにお金を使えないからしかたない。私の魔力だったら、ただなんだから、どんどん使うべきだと思う」
「ですが、堤防に行く時間は…」

 リーゼの提案に、アルダリオンは渋い顔になった。

「午後の自由時間を半分にしない? そうしたら、堤防の硬化にその時間が使えるでしょ?」
「リーゼお嬢様、遊ぶのも子供の大切なお仕事ですよ」
「知ってる。それは知ってるんだけど……」

 リーゼが本物の子供なら、アルダリオンの言うこともわからなくはない。
 完全に童心に帰れば楽しめるのかもしれないけれど、大人としての意識が不意に顔を出してしまうので気が進まない。
 フランチェスカと二人で遊んでいる時には、そんなことはなかったのに。

(フラン、大丈夫かな……)

 どうしたって、フランチェスカのことを考えずにはいられない。
< 137 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop