幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
悪さをする様子はないのだが、どう対応したらいいものか町長も判断がつかないらしい。リーゼのかわりに、アルダリオンが困った顔の町長に対応する。
「わかりました。時間を作って会いに行ってみることにしましょう」
「アルダリオン、リーゼも行きたい!」
エルフだけではなく、ドワーフもこの世界にいるとは思ってもいなかった。実在するのなら、会ってみたい。
町長の話によれば、デリモから馬車で数時間行ったところに、廃鉱がある。昔は銀が採れたらしいが、もう掘りつくしてしまったそうだ。
ヴハ王国がデリモを手に入れようとしているのは、まだ採掘されていない銀が鉱山に残っている可能性を考えてのことだという噂もあるらしい。
鉱山は閉鎖されているのだが、盗賊が住み着いて根城にしたり、いたずらで子供が入り込んだりする可能性があるために一日に一度、管理人が巡回して回っているのだという。
町長から話を聞いた数日後、馬車に乗ったリーゼはふわぁとあくびをした。日帰りするために朝早く起きたので、ちょっと眠い。いつも連れて歩いている兎達は、リーゼの膝の上だ。