幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
「……ムラトは、家がないの? 家がないから、ここにいたの?」
「国に帰れば家はあるんだが、今はそっちにいたくない理由があるんだよ」
ムラトの返事に、リーゼは考え込んだ。
腕に覚えのあるドワーフなら、こんなところでひとりで穴を掘っているはずはない。本人は濁しているけれど、きっと国に帰れない事情があるのだ。
(……ということは)
ひょっとしたら、ムラトもリーゼと同じなのかもしれない。ドワーフの中では落ちこぼれで、穴を掘る以外特に秀でたものがないとか。
(悪い人なら、シドが気づくはずだよね……じゃあ、大丈夫かな)
シドの嗅覚に頼り過ぎなのも危険な気はするけれど、リーゼの勘もムラトは悪い人間ではないと告げてくる。
「もし、家がないなら一緒に住む? 私の家、たくさん空いている部屋があるし」
「おい、リーゼ嬢ちゃん。もうちょっと考えろ。ほいほい人を誘うもんじゃない。この間、アルダリオンを拾ったばかりだろ?」
サージの言うこともわかる。
けれど、ここで仲間と離れてひとり坑道を調べているムラトの姿が、家族と離れている自分と重なってしまったのだからしかたないではないか。
「国に帰れば家はあるんだが、今はそっちにいたくない理由があるんだよ」
ムラトの返事に、リーゼは考え込んだ。
腕に覚えのあるドワーフなら、こんなところでひとりで穴を掘っているはずはない。本人は濁しているけれど、きっと国に帰れない事情があるのだ。
(……ということは)
ひょっとしたら、ムラトもリーゼと同じなのかもしれない。ドワーフの中では落ちこぼれで、穴を掘る以外特に秀でたものがないとか。
(悪い人なら、シドが気づくはずだよね……じゃあ、大丈夫かな)
シドの嗅覚に頼り過ぎなのも危険な気はするけれど、リーゼの勘もムラトは悪い人間ではないと告げてくる。
「もし、家がないなら一緒に住む? 私の家、たくさん空いている部屋があるし」
「おい、リーゼ嬢ちゃん。もうちょっと考えろ。ほいほい人を誘うもんじゃない。この間、アルダリオンを拾ったばかりだろ?」
サージの言うこともわかる。
けれど、ここで仲間と離れてひとり坑道を調べているムラトの姿が、家族と離れている自分と重なってしまったのだからしかたないではないか。