幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
リーゼ達が暮らしている屋敷の修繕も手伝ってほしいし、鍛治ができるのであれば、武器や防具、農具などの手入れも手を貸してもらえるだろう。
ムラトには、できる限り忙しくしておいてもらった方がいいような気がする。
(……こうやって、仕事があれば寂しさを忘れられるかもしれないよね)
ムラトが、どんな事情があってドワーフ達のところを離れたのかリーゼは知らないし、聞くつもりもない。人それぞれに事情があるのだから、話したいと思った時に話してくれればそれでいい。
「ムラトの部屋も用意しようねぇ、それから……」
こうして新しい人材が増えるにつれて、デリモの街も栄えてくだろう。
リーゼが、"リーゼロッテ"の名を取り返すその日まで。この地でリーゼは生きていく。
今は、この日常を大切に育てていけばそれでいい。
* * * * *
「一杯、いかがですか? リーゼお嬢様も、お休みになりましたし」
エルフとしても細身のアルダリオンに声をかけられ、ムラトは目を細めた。
アルダリオンの手にあるのは、ドワーフの好む火酒である。しかも、三十年もの。かなり高価な品であった。
ムラトには、できる限り忙しくしておいてもらった方がいいような気がする。
(……こうやって、仕事があれば寂しさを忘れられるかもしれないよね)
ムラトが、どんな事情があってドワーフ達のところを離れたのかリーゼは知らないし、聞くつもりもない。人それぞれに事情があるのだから、話したいと思った時に話してくれればそれでいい。
「ムラトの部屋も用意しようねぇ、それから……」
こうして新しい人材が増えるにつれて、デリモの街も栄えてくだろう。
リーゼが、"リーゼロッテ"の名を取り返すその日まで。この地でリーゼは生きていく。
今は、この日常を大切に育てていけばそれでいい。
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「一杯、いかがですか? リーゼお嬢様も、お休みになりましたし」
エルフとしても細身のアルダリオンに声をかけられ、ムラトは目を細めた。
アルダリオンの手にあるのは、ドワーフの好む火酒である。しかも、三十年もの。かなり高価な品であった。