幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
 厨房で火を使うのはまだ許されていないが、パンにバターを塗り、リリンダの用意した具材を挟むくらいのことはできる。

「前から思ってたけど、リーゼはこういう作業慣れてる」
「そう? こっちに来ていろいろやらせてもらったからかな? 前は、こういうのやったことなかったもん」

 とは言っているものの、前世では自炊していたから料理は慣れたものだ。
 今は手が小さいし、まだ包丁は持たせてもらえないから、リーゼにできる作業は限られている。それでも料理担当のリリンダからすれば、慣れているように映るのだろう。
 もう少し大人になって包丁を持つことを許されたら、華麗な包丁さばきを披露してやろうと思っている。魚だって、綺麗に三枚おろしができるのだ。
 ムラトがいるから、切れ味の悪い包丁を持たされるということもないだろうし。
 ハムとチーズに野菜を挟んだサンドイッチ。昨日の残りのチキンソテーを挟んだもの、卵サンド、川で釣ってきた魚をフライにしたものと、できるだけいろいろな種類のサンドイッチを用意する。

「ベリーのジャムあったよね。あれも挟む! 取ってくれる?」

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