幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
膝を奇妙な角度に折り曲げ、相手は首も捻じ曲げてこちらを見ている。「ギュルギュル」という、唸り声とも空気の漏れる音ともつかない音が、口からもれた。
「グガァッ!」
相手は一息に、リーゼを抱えているリリンダに向かって飛びかかる。リーゼはぎゅっと目を閉じたけれど、リリンダは冷静だった。
大きく横に飛びのき、相手の動きをかわす――と同時に、扉を吹き飛ばされた入り口に向かって走った。
部屋を飛び出し、廊下を一気に駆け抜ける。
「――おじさん!」
階段の途中に、護衛の元傭兵が倒れている。リーゼは手を伸ばしたけれど、リリンダは彼には見向きもしなかった。
「リリンダ! おじさんが倒れてる!」
「知ってる!」
「……駄目!」
リーゼはリリンダの腕の中から身をくねらせて飛び降りた。飛び降りたというより、転がり落ちた。
したたかに膝を階段に打ち付けて涙目になる。けれど、今はそれを気にしている場合じゃなかった。
足を引きずりながら、倒れている元傭兵の方に走り、傷口に手をかざす。
「――かたくなぁれ!」
とりあえず、出血だけでもとめておかなければ。
「グガァッ!」
相手は一息に、リーゼを抱えているリリンダに向かって飛びかかる。リーゼはぎゅっと目を閉じたけれど、リリンダは冷静だった。
大きく横に飛びのき、相手の動きをかわす――と同時に、扉を吹き飛ばされた入り口に向かって走った。
部屋を飛び出し、廊下を一気に駆け抜ける。
「――おじさん!」
階段の途中に、護衛の元傭兵が倒れている。リーゼは手を伸ばしたけれど、リリンダは彼には見向きもしなかった。
「リリンダ! おじさんが倒れてる!」
「知ってる!」
「……駄目!」
リーゼはリリンダの腕の中から身をくねらせて飛び降りた。飛び降りたというより、転がり落ちた。
したたかに膝を階段に打ち付けて涙目になる。けれど、今はそれを気にしている場合じゃなかった。
足を引きずりながら、倒れている元傭兵の方に走り、傷口に手をかざす。
「――かたくなぁれ!」
とりあえず、出血だけでもとめておかなければ。