幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
地面に降り立ったオルシウスは、リーゼ達から十メートルほど離れ、何もしないと示しているかのように、両腕を高く突き上げる。
「瘴気に侵された一族の者を、送るために来たんだけどさ。君達のおかげで、無事に送ることができたみたいだ。吸血鬼一族を代表してお礼を言わせてほしいな。ありがとう、可愛いお嬢さん達」
礼の言葉と同時に、彼はパチンッと片目を閉じた。
「か、かるっ! めっちゃ軽い……!」
リーゼは思わずつぶやいた。吸血鬼って、なんというかもっと神秘的なイメージだったのだが、こんなに軽くていいんだろうか。
「事情を説明したいんだけど、このお屋敷の主はどこにいるか教えてくれるかな、お嬢さん?」
リリンダの方に流し目をくれるオルシウスだったけれど、リリンダは彼の魅力に参っている様子はまったく見えない。
ここまで言われて、黙っているわけにもいかないだろう。リリンダを見上げると、しかめっ面をしながらもうなずいている。相手は敵ではないということらしい。
「リーゼが、ここの主だよ」
「君が主? これはびっくりだね!」
「瘴気に侵された一族の者を、送るために来たんだけどさ。君達のおかげで、無事に送ることができたみたいだ。吸血鬼一族を代表してお礼を言わせてほしいな。ありがとう、可愛いお嬢さん達」
礼の言葉と同時に、彼はパチンッと片目を閉じた。
「か、かるっ! めっちゃ軽い……!」
リーゼは思わずつぶやいた。吸血鬼って、なんというかもっと神秘的なイメージだったのだが、こんなに軽くていいんだろうか。
「事情を説明したいんだけど、このお屋敷の主はどこにいるか教えてくれるかな、お嬢さん?」
リリンダの方に流し目をくれるオルシウスだったけれど、リリンダは彼の魅力に参っている様子はまったく見えない。
ここまで言われて、黙っているわけにもいかないだろう。リリンダを見上げると、しかめっ面をしながらもうなずいている。相手は敵ではないということらしい。
「リーゼが、ここの主だよ」
「君が主? これはびっくりだね!」