幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
サージが、不思議そうに首をかしげる。彼はこの屋敷の警護担当で、その他周囲の住民に訓練をしているという話だった
「たぶん、リーゼちゃんの力だと思うよ。彼女の"硬化スキル"はちょっと特殊だよね。君達の中にも、リーゼちゃんの力に助けられた人がいるんじゃないかな?」
リーゼの持つスキルは"硬化"だと説明を受けた。それで、食料保管庫の大根を削って杭状にし、硬くしたものを杭として利用したらしい。
だが、硬化のスキルで硬くしただけでは、あんな風に霧散するはずがないのだ。
「傷口を塞いでもらったことならある」
両腕を胸の前で組み、考えるそぶりをしながらサージが言う。
「普通の硬化スキルじゃそれ無理だから。リーゼちゃん、特別な存在なんじゃないかなあ」
今まで、誰も気づいていなかったのだろうか。オルシウスの指摘に、室内にいる皆の視線が、一気にリーゼに突き刺さる。
「たぶん、何かの間違いじゃないかな? リーゼ、外れスキルって言われたもん」
「……それは、リーゼちゃんのことを外れスキルなんて言う方が悪いと思うよ?」
オルシウスのその言葉に、部屋中の空気がぴしりと固まった。
「たぶん、リーゼちゃんの力だと思うよ。彼女の"硬化スキル"はちょっと特殊だよね。君達の中にも、リーゼちゃんの力に助けられた人がいるんじゃないかな?」
リーゼの持つスキルは"硬化"だと説明を受けた。それで、食料保管庫の大根を削って杭状にし、硬くしたものを杭として利用したらしい。
だが、硬化のスキルで硬くしただけでは、あんな風に霧散するはずがないのだ。
「傷口を塞いでもらったことならある」
両腕を胸の前で組み、考えるそぶりをしながらサージが言う。
「普通の硬化スキルじゃそれ無理だから。リーゼちゃん、特別な存在なんじゃないかなあ」
今まで、誰も気づいていなかったのだろうか。オルシウスの指摘に、室内にいる皆の視線が、一気にリーゼに突き刺さる。
「たぶん、何かの間違いじゃないかな? リーゼ、外れスキルって言われたもん」
「……それは、リーゼちゃんのことを外れスキルなんて言う方が悪いと思うよ?」
オルシウスのその言葉に、部屋中の空気がぴしりと固まった。