幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
たぶん、ここから先は今は踏み込んではいけない領域だ。"外れスキル"という言葉を口にした瞬間、リーゼを取り巻く空気が重苦しいものになったのをオルシウスは敏感に感じ取った。
「やれやれ、ここに来た目的は果たしたことだし、僕はもう行こうかな」
その言葉にリーゼは素早く反応した。どういう理由で落ち込んでいるのかオルシウスにはわからないが、彼女だって、今は落ち込んでいるはずなのに。
「ねえ、オルシウス。あなた、住むところないの?」
「なんで?」
「だって、今行くって言った。帰る、じゃなくて」
リーゼは鋭い。
内心で舌を巻きながらも、なんでもないようにオルシウスは微笑んだ。
「一族のところに行けば寝泊まりくらいはできる場所があるけど、居心地が悪くてね」
「じゃあ、うちに住まない? ひとりで住むの大変でしょ? うちは、部屋数だけは多いから……」
「リーゼ嬢ちゃん……お前なあ、ほいほい屋敷の住民増やすんじゃねぇ。どのタイミングで酔うかわからないんだぞ。血だって用意しないといけないだろうし」
「やれやれ、ここに来た目的は果たしたことだし、僕はもう行こうかな」
その言葉にリーゼは素早く反応した。どういう理由で落ち込んでいるのかオルシウスにはわからないが、彼女だって、今は落ち込んでいるはずなのに。
「ねえ、オルシウス。あなた、住むところないの?」
「なんで?」
「だって、今行くって言った。帰る、じゃなくて」
リーゼは鋭い。
内心で舌を巻きながらも、なんでもないようにオルシウスは微笑んだ。
「一族のところに行けば寝泊まりくらいはできる場所があるけど、居心地が悪くてね」
「じゃあ、うちに住まない? ひとりで住むの大変でしょ? うちは、部屋数だけは多いから……」
「リーゼ嬢ちゃん……お前なあ、ほいほい屋敷の住民増やすんじゃねぇ。どのタイミングで酔うかわからないんだぞ。血だって用意しないといけないだろうし」