幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
(……妙に軽い……でも、オルシウスがやるとかっこよく見えるのがなんだかむかつく……!)
オルシウスは、自分の美貌をよくわかっている。それが人間に与える影響もわかっているのだから質(たち)が悪い。
「リーゼお嬢様に妙なことを吹き込むつもりじゃないでしょうね?」
「ないない、ないよ。ないから君に心配させないよう、わざわざここで誘ってるんじゃないか」
アルダリオンは、妙にオルシウスを警戒している。オルシウスはその警戒心をわかっていて、わざわざ煽るような言い方をする。やっぱり、質が悪いのだろう。
「リーゼお嬢様、星が見たいのなら私がお連れしますから」
じろりとオルシウスの方をにらんだアルダリオンが、そう口を挟む。
「おぉ、執事殿は怖い怖い」
肩をすくめたオルシウスは、宙にとけるように姿を消してしまった。ちゃらちゃらしているだけかと思っていたら、オルシウスは、吸血鬼としてはかなり力のある方なのだそうだ。
ある程度の距離ならば一瞬にして移動できるというリーゼには羨ましい能力も持っている。今もその力を利用して、どこかに行ったのだろう。
オルシウスは、自分の美貌をよくわかっている。それが人間に与える影響もわかっているのだから質(たち)が悪い。
「リーゼお嬢様に妙なことを吹き込むつもりじゃないでしょうね?」
「ないない、ないよ。ないから君に心配させないよう、わざわざここで誘ってるんじゃないか」
アルダリオンは、妙にオルシウスを警戒している。オルシウスはその警戒心をわかっていて、わざわざ煽るような言い方をする。やっぱり、質が悪いのだろう。
「リーゼお嬢様、星が見たいのなら私がお連れしますから」
じろりとオルシウスの方をにらんだアルダリオンが、そう口を挟む。
「おぉ、執事殿は怖い怖い」
肩をすくめたオルシウスは、宙にとけるように姿を消してしまった。ちゃらちゃらしているだけかと思っていたら、オルシウスは、吸血鬼としてはかなり力のある方なのだそうだ。
ある程度の距離ならば一瞬にして移動できるというリーゼには羨ましい能力も持っている。今もその力を利用して、どこかに行ったのだろう。