幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
ふふふっと笑ってオルシウスはリーゼの髪を撫でた。リーゼはオルシウスの胸に頭を預ける。リーゼが何も言わないからか、オルシウスはしばらくの間黙ってリーゼの髪をなで続けた。
「今夜ここに君を連れてきたのはさ、君にちゃんと話をしておこうと思って。気づいている人もこの屋敷にはいるんだけど、誰も君に話をしていないようだから」
「なぁに?」
「君の力、たぶん"聖女"のものだと思うよ」
「それは違うんじゃないかなぁ」
リーゼは首を傾げた。リーゼの持つ力は、本来、ものを”硬くする”ことしかできない。
かつて父だった人も、リーゼのことを役立たずと言っていた。聖女の力が、そんな役立たずのはずはない。
「そんなことはない。だって、君のスキルは、普通の"硬化"とは違う。怪我を治したり、吸血鬼を送ったり――それは、君の魔力に聖女の力が混ざっているからなんだ。君は聖女だよ」
「……そんなの」
珍しくリーゼは口ごもった。今さら言われても困る。
もし、もっと早くその事実を告げられていたら、リーゼは家から追い出されなかっただろう。
だが、もうあの家に戻りたいとは思わない。
「今夜ここに君を連れてきたのはさ、君にちゃんと話をしておこうと思って。気づいている人もこの屋敷にはいるんだけど、誰も君に話をしていないようだから」
「なぁに?」
「君の力、たぶん"聖女"のものだと思うよ」
「それは違うんじゃないかなぁ」
リーゼは首を傾げた。リーゼの持つ力は、本来、ものを”硬くする”ことしかできない。
かつて父だった人も、リーゼのことを役立たずと言っていた。聖女の力が、そんな役立たずのはずはない。
「そんなことはない。だって、君のスキルは、普通の"硬化"とは違う。怪我を治したり、吸血鬼を送ったり――それは、君の魔力に聖女の力が混ざっているからなんだ。君は聖女だよ」
「……そんなの」
珍しくリーゼは口ごもった。今さら言われても困る。
もし、もっと早くその事実を告げられていたら、リーゼは家から追い出されなかっただろう。
だが、もうあの家に戻りたいとは思わない。