幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
防壁の上から敵軍を見下ろしているアルダリオンは涼しい顔だ。一団がさらに接近してきた時――彼らの足元が急に崩れた。
「ぎゃああああ!」
叫ぶ声が、リーゼのところまで届く。リーゼは青ざめた。
「あ、あの穴って……」
「皆で掘った穴だな」
「言われてみれば、掘ってたね! 穴!」
防御壁の前を掘って防御壁の高さを増していたのを思い出した。そう言えば、あの穴、いつの間にか消えていた。
「あの上に、薄い木の板を渡してあるんだよ。そして、その上には土をかけてある。遠目には普通の地面に見えるだろうな」
「うわぁ……」
ムラトの説明で納得した。いつの間にか埋めたものだと思っていたが、堀のようになっているらしい。
薄い木の板の上に、馬と人間の重量がかかれば結果は見えている。穴から這い上がろうともがいている人達の上に、ぼとぼとと何かが落とされた。
「えーい!」
「そーれ!」
気の抜けた声と共に、子供達が穴の中に泥団子で作った弾を投げている――というか、落としている。
「ぎゃああああ!」
叫ぶ声が、リーゼのところまで届く。リーゼは青ざめた。
「あ、あの穴って……」
「皆で掘った穴だな」
「言われてみれば、掘ってたね! 穴!」
防御壁の前を掘って防御壁の高さを増していたのを思い出した。そう言えば、あの穴、いつの間にか消えていた。
「あの上に、薄い木の板を渡してあるんだよ。そして、その上には土をかけてある。遠目には普通の地面に見えるだろうな」
「うわぁ……」
ムラトの説明で納得した。いつの間にか埋めたものだと思っていたが、堀のようになっているらしい。
薄い木の板の上に、馬と人間の重量がかかれば結果は見えている。穴から這い上がろうともがいている人達の上に、ぼとぼとと何かが落とされた。
「えーい!」
「そーれ!」
気の抜けた声と共に、子供達が穴の中に泥団子で作った弾を投げている――というか、落としている。