幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
「僕はお留守番でもいいんだけどぉ、リーゼちゃんがいないと寂しいからついていこうかな?」

 と、もはやどこに目的があるのかわからないオルシウス。
 要は、この屋敷で暮らしている全員がリーゼと離れるつもりはないのであった。
 執務室に集まり、シドとリリンダはともかく、それ以外は誰が行くか残るか最終的にはくじ引きにするしかないだろうかと頭を抱えた時だった。

「全員でここを離れるってのは問題なの? だって、僕達正式にリーゼちゃんに雇われてるわけじゃないよね? 勝手についていっちゃダメかなぁ」
「――言われてみれば、そうね」

 オルシウスの言葉ではっと気づく。
 母に雇われたサージとリリンダ、それから元傭兵達はともかくとして、シドは最初はペットという扱いだった。
それ以外の面々に至っては、食いぶちの分だけよく働く居候という扱いだ。
執事と名乗っているアルダリオンでさえも、だ。吸血鬼達には家畜の血液を提供しているが、給金は支払っていない。
 彼らが、この地の発展にどれだけ貢献しているとしても、あくまでも扱いは居候である。

< 275 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop