幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
 たしかに、ヴハ王国とは休戦することで合意がとれているし、皆で出かけても問題はなさそうな気がする。あれだけコテンパンにされて、すぐに再び攻め込んでくるということもないだろう。
 最終的に皆の背中を押したのは、オルシウスの発言だった。

「何かあったら、僕の部下に報告させるよ。僕達なら、一瞬にして長距離を移動することができるからね」
「そうなの?」
「うん。ヴハ王国との戦いで、僕達、霧になって姿を消したでしょ。あれ、転移魔術を併用してるんだよね。力のある吸血鬼しか使えないけど、僕の右腕なら、半日で報告に来られると思うよ。長距離も移動できるから。何かあったら、僕が先行してここに戻ったら、対応できるんじゃないかな」
「へぇ、吸血鬼ってすごいんだね!」

 オルシウスは、かなり強力な吸血鬼だと思っていたけれど、その部下までそんな能力を持っているとは思わなかった。

「リーゼお嬢様、それはとても強力な吸血鬼の話ですからね。皆が皆、同じことをできると思ってはいけませんよ。ここにいる彼らが特別なんです」

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