幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
部屋の中にいる面々は、リリンダとサージをのぞけばフランチェスカが初めて見る人ばかり。エルフ特有の美しさを持つアルダリオンに、絶世の美貌と華やかさを兼ね備えたオルシウス。そして、頼りになる存在感を発揮しているムラト――目を丸くしたフランチェスカは、母のスカートを掴んだまま固まっていた。
「……リーゼロッテ。あなたには、苦労させてしまって」
部屋の中にいる人達の目は気にせず、リーゼに駆け寄ってきた母は、リーゼをしっかりと抱きしめた。
リーゼロッテ――本来の名で呼ばれるのはずいぶん久しぶりな気がする。リーゼの中で何かが崩れたような気がした。
「――お母様!」
母が抱きしめるのと同じくらい強く、リーゼは母の身体に腕を回す。
リーゼが追放された時も、母はリーゼのことを気にかけてくれた。ひとりで放り出されていたら、無事にデリモに着くことができたかどうか。
「……サージ。娘を守ってくれて、ありがとう」
「や、俺は傭兵だからな。雇い主の意向に従っただけだよ、コルネリア様」
母に声をかけられ、サージは気恥ずかしそうに視線をそらす。
「リーゼ」
「……フラン」
「……リーゼロッテ。あなたには、苦労させてしまって」
部屋の中にいる人達の目は気にせず、リーゼに駆け寄ってきた母は、リーゼをしっかりと抱きしめた。
リーゼロッテ――本来の名で呼ばれるのはずいぶん久しぶりな気がする。リーゼの中で何かが崩れたような気がした。
「――お母様!」
母が抱きしめるのと同じくらい強く、リーゼは母の身体に腕を回す。
リーゼが追放された時も、母はリーゼのことを気にかけてくれた。ひとりで放り出されていたら、無事にデリモに着くことができたかどうか。
「……サージ。娘を守ってくれて、ありがとう」
「や、俺は傭兵だからな。雇い主の意向に従っただけだよ、コルネリア様」
母に声をかけられ、サージは気恥ずかしそうに視線をそらす。
「リーゼ」
「……フラン」