幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
 久しぶりに袖を通したドレスは、なんだか窮屈に感じられた。白とピンクのふわふわとした繊細なレースをふんだんにあしらったドレス。大きなリボンを腰の後ろで結んでいる。
 髪にも白とピンクのリボンが飾られた。ちょっと前まで同じような服装をしていたはずなのに、今は借り物のように落ち着かない。

(フランチェスカと、ずいぶん身長に差がついてたよね。これって、私は外で走り回っていたからかなぁ)

 公爵家を出た後のリーゼは、毎日たくさん運動していた。シドに相手をしてもらって鬼ごっこをしたり、堤防を強化するのに何時間も歩き回ったり。
 公爵家令嬢だった頃は、庭に出るのはお茶をする時と散歩の時くらいだった。たくさん運動をしたリーゼの方が大きくなるのは当然かもしれない。

「皆、すごいねぇ……! ものすごくカッコいい!」

 母は、皆の分も正装を用意していた。リリンダは、彼女の髪の色を引き立てる紺と白を組み合わせたドレス。サージとオルシウスは、貴族の正装にも似た黒い上着と揃いのズボン、白いシャツだ。
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