幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
 アルダリオンは、エルフの正装なのだろうか。緑と白を基調とした丈の長い上着に、緑のズボン。ところどころ金色があしらわれている。
 ムラトの方も、リーゼは見たことのない服装だった。襟の詰まったオレンジ色の上衣に、茶のベルト。ズボンは茶で、こげ茶色のブーツを合わせている。
 正装に身を包んだ皆は、いつもより華やかに見えた。
 リリンダは、どこか慣れていない様子が初々しく、サージは完全に正装に着られている感じだが、素敵に見えるのは間違いのないところだ。

「リーゼちゃん、僕と手を繋ごうか?」
「オルシウス、王の前に出るのに手を繋ぐ必要はないでしょう。どうしても繋ぐ必要があるのであれば、私が繋ぎます」

 手を差し出したオルシウスを、アルダリオンがぴしゃりとはねつける。いいのだろうか、それで。
 国王に謁見するのは、大広間が選ばれたようだった。案内人に従って、ぞろぞろと長い廊下を歩く。
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