幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
「――いや、そなた。フリードベルク公爵の娘とよく似ているな。ひとりは亡くなったと聞いているが」
「私の名は、リーゼロッテ・フリードベルク――だった。今は、ただのリーゼ」
名前を奪われ、デリモへと追放された。追放したのは父親だった男。だが、彼のことなんてもうどうでもいいと思っている。
「私のスキルは、"硬化"。フリードベルク公爵家に、外れスキルはいらないって、その人は私の名前を奪い、フランチェスカにリーゼロッテの名を与えた」
この場に居合わせた公爵を、リーゼは指さした。
「リーゼロッテ! 私は、そんなことは言った覚えはない! そなたは、私の大切な娘だ」
そう叫ぶ公爵の目は、リーゼが公爵家で暮らしていた頃、彼がリーゼを見ていたのと同じような光を浮かべていた。けれど、その目を見ても、今のリーゼの胸は痛くなることなどなかった。
「リーゼのことを、デリモに追放したくせに、よく言う」
「そんなことはしていない! 私は――私は」
なおも見苦しく言い訳を続けようとしている公爵から、リーゼは視線をそらす。この人は、どうしてこんな嘘をつけるのだろう。
「私の名は、リーゼロッテ・フリードベルク――だった。今は、ただのリーゼ」
名前を奪われ、デリモへと追放された。追放したのは父親だった男。だが、彼のことなんてもうどうでもいいと思っている。
「私のスキルは、"硬化"。フリードベルク公爵家に、外れスキルはいらないって、その人は私の名前を奪い、フランチェスカにリーゼロッテの名を与えた」
この場に居合わせた公爵を、リーゼは指さした。
「リーゼロッテ! 私は、そんなことは言った覚えはない! そなたは、私の大切な娘だ」
そう叫ぶ公爵の目は、リーゼが公爵家で暮らしていた頃、彼がリーゼを見ていたのと同じような光を浮かべていた。けれど、その目を見ても、今のリーゼの胸は痛くなることなどなかった。
「リーゼのことを、デリモに追放したくせに、よく言う」
「そんなことはしていない! 私は――私は」
なおも見苦しく言い訳を続けようとしている公爵から、リーゼは視線をそらす。この人は、どうしてこんな嘘をつけるのだろう。