幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
(――できた!)
とっさにバリアのようなものを作ってみたのだが、ぶっつけ本番でうまくいったことにほっとする。たぶん、前世でいろいろと読んだり見たりしていたおかげだろう。
「魔術を跳ね返す壁、だと?」
「――魔族が、なんでこんなところにいるの!」
魔族の目が、ぐるりと室内を一周し、リーゼのところで止まった。リーゼは、恐れることなく魔族を正面から見据える。
「聖女……か。ヴハ王国との間に戦を起こしたくてね。国境をつついてみたんだが、失敗してしまったものだから……国王夫妻の首をもらって、弱体化してもらおうと思ったんだよ」
「リーゼは、聖女じゃない。デリモの領主だよ。ヴハ王国の軍が、デリモに攻めてきたのは、あなたのせいなの?」
リーゼのことを聖女と呼ぶ人もいるけれど、リーゼは自分のことを聖女だなんて思わない。自分が、今、ここにいられるのは皆のおかげ。
「そうだ。このところ血が流れていなかっただろう。人の恐怖の感情がないと、瘴気を発生させることができなくてね。その点、定期的にヴハ王国が侵攻するデリモの地は都合がよかったのだが――」
とっさにバリアのようなものを作ってみたのだが、ぶっつけ本番でうまくいったことにほっとする。たぶん、前世でいろいろと読んだり見たりしていたおかげだろう。
「魔術を跳ね返す壁、だと?」
「――魔族が、なんでこんなところにいるの!」
魔族の目が、ぐるりと室内を一周し、リーゼのところで止まった。リーゼは、恐れることなく魔族を正面から見据える。
「聖女……か。ヴハ王国との間に戦を起こしたくてね。国境をつついてみたんだが、失敗してしまったものだから……国王夫妻の首をもらって、弱体化してもらおうと思ったんだよ」
「リーゼは、聖女じゃない。デリモの領主だよ。ヴハ王国の軍が、デリモに攻めてきたのは、あなたのせいなの?」
リーゼのことを聖女と呼ぶ人もいるけれど、リーゼは自分のことを聖女だなんて思わない。自分が、今、ここにいられるのは皆のおかげ。
「そうだ。このところ血が流れていなかっただろう。人の恐怖の感情がないと、瘴気を発生させることができなくてね。その点、定期的にヴハ王国が侵攻するデリモの地は都合がよかったのだが――」