幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
前足で牙の近くを抑えたかと思ったら、勢いよく足の肉を食いちぎる。その傷もまた、みるみる塞がっていった。だが、痛みは覚えるらしい。魔族は、頭に血が上ったかのように、
「――この犬が!」
「吾輩はフェンリルだ!」
再びシドは、魔族の足に食らいつこうとする。魔族は大きく跳躍してシドの牙をかわそうとしたが、そこにいたのはオルシウスだった。
「魔族の血はマズイから、君、とっとと消えて」
背後から蹴りを叩きこもうとしたオルシウスの足を掴み、魔族は壁に向かって投げつける。
「わお!」
壁に激突する直前、オルシウスの姿が霧散した。再び姿を見せた時には、用心深く魔族から距離を開けている。
「――うりゃあ!」
ムラトが振り回しているのは、花瓶ののせられていたテーブルだった。花瓶はいつの間にか床の上に移動させられている。
かなり重厚で重そうなテーブルなのに、ムラトは重さをまったく感じさせなかった。横っ面にテーブルを叩きつけられた魔族は、床に転がってしまう。
再び跳ね起きた時には、魔族は怒りの色をあらわにしていた。
「――人間に、エルフに、ドワーフ――それに、吸血鬼、か」
「――この犬が!」
「吾輩はフェンリルだ!」
再びシドは、魔族の足に食らいつこうとする。魔族は大きく跳躍してシドの牙をかわそうとしたが、そこにいたのはオルシウスだった。
「魔族の血はマズイから、君、とっとと消えて」
背後から蹴りを叩きこもうとしたオルシウスの足を掴み、魔族は壁に向かって投げつける。
「わお!」
壁に激突する直前、オルシウスの姿が霧散した。再び姿を見せた時には、用心深く魔族から距離を開けている。
「――うりゃあ!」
ムラトが振り回しているのは、花瓶ののせられていたテーブルだった。花瓶はいつの間にか床の上に移動させられている。
かなり重厚で重そうなテーブルなのに、ムラトは重さをまったく感じさせなかった。横っ面にテーブルを叩きつけられた魔族は、床に転がってしまう。
再び跳ね起きた時には、魔族は怒りの色をあらわにしていた。
「――人間に、エルフに、ドワーフ――それに、吸血鬼、か」