幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
 母の恋愛事情に口を突っ込むのもどうかと思ったので、素早く話題を変える。

「俺達は仕事で受けているんだ。子供がそんなことを気にするんじゃない」
「……うん」

 なんとなく、毛布に戻りたくなくて、ぴたりとサージに寄り添って座ってみる。
 サージの身体は温かくて、それだけで安堵した。

「……なんだ。ずいぶん甘えたがりだな。眠いなら、ここで寝てもいいんだぞ」
「そうする」

 誰かが持ってきてくれたらしく、上からばさりと毛布がかぶせられる。サージに寄り添ったまま、もう少しだけうとうととした。
 再び目を覚ました時には、サージの膝枕だった。

「いいなぁ、膝枕」

 リリンダは、じっとりとした目でリーゼをにらんでいる。サージのことが好きなのは理解しているが、リーゼに対抗心を燃やすのはどうかと思う。

「気がついたら寝てたんだもん」
「これ以上、団長に近づかないで」
「こら、リリンダ。小さい子をいじめるんじゃない」

 リリンダが唇を尖らせていたら、サージが間に入る。見ていた傭兵達は、いつものことだと笑い声をあげた。

「いじめてない……!」
「リーゼ、イジワルされてないよ。大丈夫。ねえ、リリンダ」

 あわあわしているリリンダが気の毒になって、ついかばう。

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