幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
やっぱり凶悪な顔のまま、シドが笑う。サージに抱き上げられたまま、リーゼはぱたぱたと手を振った。
「たしかにフェンリルがいてくれたら、すぐに領主って認めてもらえるかもしれないけれど、シドの力を借りるのはちょっと違う気がするの」
「本当にしっかりした子だよな、リーゼ嬢ちゃんは。何を食ったらそんなに賢くなるんだか」
「うふふ、たぶんお母様の作ったお野菜ね!」
なんで公爵は、リーゼを追放しようと思ったんだか……とブツブツ言いながら、サージはリーゼを抱き上げたまま歩いていく。
「おし、中に入るか。リリンダ、鍵を頼む」
「リーゼ、自分で歩ける。下ろして」
リリンダが玄関の鍵を開けてくれる。サージの腕から滑り下りたリーゼは、中の惨状に思わず呻(うめ)いた。
「きったなぁい……!」
外から見て想像していた以上に屋敷の中は荒れていた。使っていない家具に、埃避けのカバーをかぶせることすらしていない。
「泥棒でも入ったか?」
「泥棒が入ったなら、あの絵は持っていくだろ」
「俺が家具を破壊してもこれならバレないで済みそうだな」
あまりの惨状に、傭兵達も笑いに紛らわせるしかないと思ったようだ。笑いにするには、あまりにも今の状況はひどすぎるが。
「まず、掃除」
「たしかにフェンリルがいてくれたら、すぐに領主って認めてもらえるかもしれないけれど、シドの力を借りるのはちょっと違う気がするの」
「本当にしっかりした子だよな、リーゼ嬢ちゃんは。何を食ったらそんなに賢くなるんだか」
「うふふ、たぶんお母様の作ったお野菜ね!」
なんで公爵は、リーゼを追放しようと思ったんだか……とブツブツ言いながら、サージはリーゼを抱き上げたまま歩いていく。
「おし、中に入るか。リリンダ、鍵を頼む」
「リーゼ、自分で歩ける。下ろして」
リリンダが玄関の鍵を開けてくれる。サージの腕から滑り下りたリーゼは、中の惨状に思わず呻(うめ)いた。
「きったなぁい……!」
外から見て想像していた以上に屋敷の中は荒れていた。使っていない家具に、埃避けのカバーをかぶせることすらしていない。
「泥棒でも入ったか?」
「泥棒が入ったなら、あの絵は持っていくだろ」
「俺が家具を破壊してもこれならバレないで済みそうだな」
あまりの惨状に、傭兵達も笑いに紛らわせるしかないと思ったようだ。笑いにするには、あまりにも今の状況はひどすぎるが。
「まず、掃除」