幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
 ひとり、次の行動を考えていたのはリリンダだった。彼女はきょろきょろし、メモ帳を取り出して何か書きつけている。

「そうだな。最初は、リーゼ嬢ちゃんの寝床の確保だろ。リリンダは当面リーゼ嬢ちゃんと同じ部屋を使え。それから、馬小屋。馬はちゃんと寝かせてやらないといけないから次に重要なのは馬小屋だ」

 サージはてきぱきと指示を出し始めた。

「それからそっちのお前らは、厨房を使えるようにしておけ。腹が減っては、と言うだろ? 俺達が寝る部屋は後回しでいい。床でも寝られるからな――誰か、屋根に上って雨漏りしていないか確認してこい」
「団長、掃除道具がいる」

 リリンダがサージの前に、メモ帳を差し出した。そこには、掃除に必要なものが書き記されているようだ。

「そこの二人、そこの店で買ってきてくれ。財布はこれを使え」
「わかった!」

 サージの命令を受けて、二人の傭兵が掃除道具の買い出しに出かけていく。
 リーゼの部屋は、二階の南、日当たりのいい部屋を当てることにした。
 というのも、もともと領主夫妻の寝室だったらしく、一番立派なベッドが置かれていたのだ。リリンダと一緒に寝ても、十分余裕がある。
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