死神は花を狂おしい程愛してる
本当は道子に対して悔しさがあった、花楓。
蒼士が帰ってきたことで、少し安心していた。

「おかえりなさい、蒼士さん。
良かった、早く帰ってきてくれて」
「うん、甘える花楓も可愛いな…!
友達来てるんでしょ?会わして?」
「え?でも…蒼士さんを傷つけるかも?
道子、気が強いってゆうか人を見下すとこがあるから」
「大丈夫!」

部屋に蒼士と共に戻る。
「あ、花楓!
初めまして!古澤 道子です。
主人がお世話になってます」
「どうも」
花楓が蒼士を迎えに行っている間に化粧直しをしたらしく、ばっちりだった。

「今日、この後予定は?」
「え?ありません」
じゃあ夕食、食べていかね?」
「え?」
花楓と羽山がびっくりして、蒼士を見た。
「はい!」
「花楓、着替えるから来て?」
「う、うん」

二人は一度、応接室を出た。
「どうして?」
「んー?何?花楓」
「道子をどうして、夕食に招待したの?」
「内緒…」
「まさか、蒼士さん…惚れたの?」
「は?」
「確かに綺麗だもんね…道子」
「花楓、怒ってんの?」
「え?いや…」
「嫉妬…してるの?」
「そんなつもり…////」

花楓は自分自身の感情に戸惑っていた。
確かに今の発言は、完全な嫉妬だ。
普段は花楓以外の女性に関わることもしない蒼士が、道子を食事に誘った。
その事実が、花楓に醜い感情を芽生えさせていた。

「ごめんなさい…」
「なんで?謝んないで?
俺は嬉しいよ…!凄く」
< 59 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop