彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目



予想外の贈り物に

女子チックな感情が、
ピョンピョンと飛び跳ねだす。




嬉しい。

よくわからないけど、
めちゃくちゃ嬉しい。


嬉しすぎて、
サワサワと鳥肌が立ってきちゃった。




でも……

ここにも、いらっしゃいましたか……




鍵と一緒に揺れているのが
イチゴのストラップだと認識した瞬間


嬉しいような、悲しいような

複雑な気持ちに襲われてしまった。





『鍵をありがとう』って、
氷牙さんに微笑まなくちゃ!!




そう思うのに

私の顔の筋肉は
作り笑いすら作ろうとしてくれない。



 
でも、何か言わなきゃ……



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