独占欲強めな御曹司は政略妻のすべてを奪いたい
けれど家計が逼迫していたのなら教えてほしかった。そうすれば私ももっと協力できたはずだ。
しかし母ばかりが悪いわけじゃない。なんの心配もせず家計を母に任せっきりだった私にも非はある。これは私たちの連帯責任だ。
とにかくなんとしてでも真崎家にお金を返さなければならないと、私の頭の中は結婚どころではなくなった。
そんな私とは裏腹に、母は「私はもう少しお庭の散策をしてから戻るわね」と微笑んで、亭橋の向こう側にある四阿に向かってしまう。
事の重大さをわかっていないのか、こんな調子の母に働いてお金を稼いでもらうのは期待できなかった。私ひとりでどうにかしないといけない。とはいえ私も社会に出た経験はなく、仕事が見つかるだろうかと不安ばかりが押し寄せる。
「琴子さんのお母さまはまだかしら?」
離れの間に戻ると、透哉さんのお母さまに問いかけられた。
「はい。あの……お金をお振り込みいただいた件ですが、本当に申し訳ございませんでした」
私は深く頭を下げた。
しかし母ばかりが悪いわけじゃない。なんの心配もせず家計を母に任せっきりだった私にも非はある。これは私たちの連帯責任だ。
とにかくなんとしてでも真崎家にお金を返さなければならないと、私の頭の中は結婚どころではなくなった。
そんな私とは裏腹に、母は「私はもう少しお庭の散策をしてから戻るわね」と微笑んで、亭橋の向こう側にある四阿に向かってしまう。
事の重大さをわかっていないのか、こんな調子の母に働いてお金を稼いでもらうのは期待できなかった。私ひとりでどうにかしないといけない。とはいえ私も社会に出た経験はなく、仕事が見つかるだろうかと不安ばかりが押し寄せる。
「琴子さんのお母さまはまだかしら?」
離れの間に戻ると、透哉さんのお母さまに問いかけられた。
「はい。あの……お金をお振り込みいただいた件ですが、本当に申し訳ございませんでした」
私は深く頭を下げた。