独占欲強めな御曹司は政略妻のすべてを奪いたい
翌朝、私は時計のアラームが鳴る前に起き身支度を整えた。

正直体はつらかったけれど、弱音は吐いていられない。

透哉さんが目を覚ましたとき、すぐに紅茶を淹れて差し出せるようにてきぱきと朝食の準備をする。

「おはよう。先に起きていたんだな」

するとちょうどよいタイミングで、透哉さんがキッチンにやってきた。

私はぱっと振り返り、笑みを浮かべる。

「おはようございます。どうぞ紅茶です」

「ありがとう。体は平気? 昨夜は無理をさせただろう。ゆっくり休んでいればよかったのに」

ティーカップをダイニングテーブルに置く私に、彼は近寄った。

出し抜けに夜の話を持ち出され、私は真っ赤になる。

「へ、平気です」

「本当?」

「はい。あの……今夜も大丈夫です」

そう口にすると、彼はなぜか面食らった顔をした。

なにかおかしなことを言ってしまっただろうか。

全部が初めてだったのでよくわからなかった。

「あ……、もちろん透哉さんの気分次第でいいので……」

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