独占欲強めな御曹司は政略妻のすべてを奪いたい
お昼前には終わり、午後はパソコンで仕事の求人情報を検索した。

透哉さんは私から一億円の返済を受け取る気はないと言ったけれど、やっぱり私はどうしても引っかかる。それに負い目を感じてしまう。なにをしていてももやもやしたものが頭の中から消えてくれないのだ。

せめて少しずつでも返済できるほうが、私の心は落ち着く。今後彼の気が変わり受け取る気になってくれたときにスムーズに渡せるように、働いて少しでも準備をしておきたかった。

透哉さんは基本的に帰宅時間が夜八時を過ぎるらしいから、私は家事をしながらでも日中パートに出られるくらいの時間の余裕があった。

社会経験のない私ができる仕事は限られているだろうが、お金が稼げるならなんでもいい。気がかりなのは、透哉さんがそれを許してくれるかどうかだ。

まずは私が妻としてしっかり務めを果たしていると認めてもらわなければいけない。話はそれからだった。


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