この恋は狂暴です
気付くと目に入ってきた光景は白い天井だった。
・・カーテンがゆれてる

ああ
ここ   昔、 連れてこられたあの病院だ・・

「つっ!!」
体を起こそうとして、全身に激痛が走った!

「まだ、無理しないでくださいね。」 声のする方を見ると、めっちゃ美人の看護師がいる

「あのー、和己さん・・、 俺をここに運んできた人、ドコ行ったかしりませんか?」
俺は和己さんに聞きたい事があった。
すると、看護師は
「あの見境なしだったら今、仕事に行ってるわよ。 でも、お昼休みにまた顔出すって言ってたわ。」

どうやら、この看護師と和己さんはただならぬ関係らしい

「いま何時?」
「11時を回ったところよ。かなり良く寝ていたわね。 ま、そのダメージじゃ仕方ないか、あのろくでなしが来るまでもう一眠りしておきなさい。」 看護師はそう言うと病室から出て行った。

そんな寝てなんかいられない、俺は痛みに耐えながら体を起こす。

日和はどうなったんだっ、生きているんだろうか


ヨロヨロと歩いて、病室のドアに手をかけるとズズッと倒れ込んでしまった
「くっ、ちゃんと動けよっ!俺の体っ!」
その時、ドアがいきなり開いた

「!!」

――――――――― 誰かがうずくまってる俺を抱きしめてきた 
誰?

「っ!!」  この香りっ、 は・・  乃野っ?!!
そんなまさか、乃野なワケが。あんなヒドイことをしたのに、
俺のところになんて来るワケ・・

「薫・・」        ――――――――― え 

マジで   乃野  ・・なのか?

俺は顔を上げられなかった   乃野の顔を見れなかった・・

「日和さん ・・ね。無事だって。 少し入院するけど大丈夫だって。 だから 安心して。」と、 
乃野の口から 
「!! の、乃・・」

乃野はそれだけ言うと俺から離れた。

そして、

「薫の心にまだ、日和さんがいる間は、私じゃ太刀打ちできないから。本当に整理できた   ・・その時に ―――――・・・
・・また、私と出会ってください。」
そう言って乃野は俺の顔を見つめた。

涙の跡がまだ頬に残っている   でも    今の乃野の顔は・・

笑顔だった。


「じゃ、行くね!」
乃野はスクッと立ち上がって前を向き、歩き出した


俺はその乃野の姿を見て



「は。まだまだ。 ・・俺の方が太刀打ちできねぇよ、  お前には.。」




そう言った後、涙がこぼれた。
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