生まれ変わったら愛されたい〜元引きこもりニートの理想の異世界転生〜
「ハルル、大丈夫だ。僕が守るよ」
ため息をついたハルルを優しく抱きしめ、ミシェルが言った。
そこには、これまで兄として接してきたミシェルの優しさだけが見えるようで、ハルルは安心して彼の胸に体を預けた。
何だかどっと疲れが押し寄せてきた気がする。
ハルルは混乱してしまいそうになる思考を必死にまとめながら、ゆっくり立ち上がろうとした。
「ハルル」
そして、顔を上げた視線の先には、つい先日、島の双子の子猫を助けに行ってハルルの護衛から離れたハウルが立っていた。
「ハウル、無事だったのね?敵に襲われたのではないかと心配していたのよ。怪我はない?」
誘拐されたことへの不平を言うこともなく我が身を心配されたハウルは、辛そうに顔をしかめ、両脇に垂らした拳を握る。
「大丈夫なの?どこか辛い?」
思わず駆け寄りそうになったハルルの腕をミシェルが引き止める。
「ミシェル?」
「ハウルには誘拐幇助の疑いがかけられている。しばらくはハルルに接近禁止だ」
「ええ?ハウルがそんなことするわけ無いでしょう?だいたいあのプライドの高いルグランが誰かを頼るとは思えない」
全幅の信頼を寄せてくれるハルルに、彼女を守りきれなかったハウルの罪悪感は増していく。
しかし、あの数時間でルグランの本質を見抜くハルルの心眼に、苦笑を漏らしたのはやむを得まい。
「いや、俺がハルル・・・いや、ハルル様を守りきれなかったのは事実だ。皆の決定には従う」
「ハウル・・・」
立派な男らしいケモミミとフサフサした尻尾が垂れている。
神妙なシーンであるというのに、生粋のオタクであるハルルの本音は"貴重なスチルをありがとう"一択だった。
「許してくれとは言わない。だが、謝罪だけはさせて欲しい。守れなくてすまなかった」
頭を下げるハウル。
いつも凛とした彼にはそんなスチルは似合わない。
「これまで見守ってくれたことに私もお礼を言いたい。ありがとう。でもね、私が遭遇してきたこと、そしてこれから遭遇するであろう全ての出来事は、私自身が選択してきた結果であると思うの。そうでしょう?ミシェル?」
阿吽の番の召喚でさえ、操られたものではない、とヤエルとミシェルは断言した。
「もちろんだ。誰もハルルのことは縛れない」
抱きしめてくるミシェルの瞳が、これまで以上の執着を滲ませているように感じるのは気のせいだと思いたい。
「だからね。謝る必要もない。距離を取る必要だって初めからないわ」
ゆっくりとミシェルから離れ、ハウルに近づくと、ハルルはニッコリと笑った。
「ハルル」
見つめ合うハルルとハウルの間には、いつの間にか確固たる信頼関係が結ばれていた。
「だからといって必要以上の距離をとる必要はないかな?」
「ちょっと、ミシェル・・・」
二人の間に割って入り、ズルズルとハルルを引きずって行くミシェル。
「ありがとう」
引きずられながらも振り返り手を振るハルルに、ハウルは安堵のため息を吐きながら嬉しそうに笑っていた。
ため息をついたハルルを優しく抱きしめ、ミシェルが言った。
そこには、これまで兄として接してきたミシェルの優しさだけが見えるようで、ハルルは安心して彼の胸に体を預けた。
何だかどっと疲れが押し寄せてきた気がする。
ハルルは混乱してしまいそうになる思考を必死にまとめながら、ゆっくり立ち上がろうとした。
「ハルル」
そして、顔を上げた視線の先には、つい先日、島の双子の子猫を助けに行ってハルルの護衛から離れたハウルが立っていた。
「ハウル、無事だったのね?敵に襲われたのではないかと心配していたのよ。怪我はない?」
誘拐されたことへの不平を言うこともなく我が身を心配されたハウルは、辛そうに顔をしかめ、両脇に垂らした拳を握る。
「大丈夫なの?どこか辛い?」
思わず駆け寄りそうになったハルルの腕をミシェルが引き止める。
「ミシェル?」
「ハウルには誘拐幇助の疑いがかけられている。しばらくはハルルに接近禁止だ」
「ええ?ハウルがそんなことするわけ無いでしょう?だいたいあのプライドの高いルグランが誰かを頼るとは思えない」
全幅の信頼を寄せてくれるハルルに、彼女を守りきれなかったハウルの罪悪感は増していく。
しかし、あの数時間でルグランの本質を見抜くハルルの心眼に、苦笑を漏らしたのはやむを得まい。
「いや、俺がハルル・・・いや、ハルル様を守りきれなかったのは事実だ。皆の決定には従う」
「ハウル・・・」
立派な男らしいケモミミとフサフサした尻尾が垂れている。
神妙なシーンであるというのに、生粋のオタクであるハルルの本音は"貴重なスチルをありがとう"一択だった。
「許してくれとは言わない。だが、謝罪だけはさせて欲しい。守れなくてすまなかった」
頭を下げるハウル。
いつも凛とした彼にはそんなスチルは似合わない。
「これまで見守ってくれたことに私もお礼を言いたい。ありがとう。でもね、私が遭遇してきたこと、そしてこれから遭遇するであろう全ての出来事は、私自身が選択してきた結果であると思うの。そうでしょう?ミシェル?」
阿吽の番の召喚でさえ、操られたものではない、とヤエルとミシェルは断言した。
「もちろんだ。誰もハルルのことは縛れない」
抱きしめてくるミシェルの瞳が、これまで以上の執着を滲ませているように感じるのは気のせいだと思いたい。
「だからね。謝る必要もない。距離を取る必要だって初めからないわ」
ゆっくりとミシェルから離れ、ハウルに近づくと、ハルルはニッコリと笑った。
「ハルル」
見つめ合うハルルとハウルの間には、いつの間にか確固たる信頼関係が結ばれていた。
「だからといって必要以上の距離をとる必要はないかな?」
「ちょっと、ミシェル・・・」
二人の間に割って入り、ズルズルとハルルを引きずって行くミシェル。
「ありがとう」
引きずられながらも振り返り手を振るハルルに、ハウルは安堵のため息を吐きながら嬉しそうに笑っていた。