生まれ変わったら愛されたい〜元引きこもりニートの理想の異世界転生〜
「・・・ハルル、ハルル、さあ、起きて」

超絶イケボが耳をかすめる。

耳朶を舐められているように思うのは、きっと気のせいだろう。

「ん、ミシェル・・・」

ゆっくりと瞳を開けると、眼前に迫る大変好みのど真ん中なイケメン顔が、優しくミシェルに微笑みかける。 

よきよき。眼福である。 

「朝食を運んできたよ。昨夜も何も口にしてないだろう。こっちで食べよう」

ミシェルに上半身を起こされボンヤリする頭を整理する。

どうやら、ミシェルが朝食を取りに行っている間に眠ってしまったようだ。

「朝食は誰が準備してくれたの?」

「ナンシーだよ」

そういえば、ナンシーは先程の家族会議?の場にはいなかった。

せっせと大人数の食事を準備してくれていたのかと思うと申し訳なさが募った。

寝室の隣に位置するドア続きの広間は、書斎とリビングが合体したような造りだった。

「僕の仕事中も、ハルルが部屋で研究開発が出来るようにしたんだ。もちろん食事も摂れる」

ハルルの部屋にあったような小さなキッチンと、奥にはバスルームも完備されている。

なんというか、そう、完璧である。

ハルルの好みも感性も思い入れも完全に理解している。

ハルルを外側から陥落する・・・。

やはり、ミシェルはこの部屋だけ見ても完璧なスパダリ策士と言えるだろう。

ここに、前世に波瑠が嵌っていたヲタクグッズがあれば完璧だな・・・。

瞳をキラキラさせながらもボンヤリ遠くを見るハルルの内心を見抜くように、ミシェルが横からハルルの顔を覗き込んで、唐突に唇を奪った。

「み、ミシェル、ちょっといきなり・・・」

「いきなりじゃない。ずっと、ずっと欲していた。口に、態度に出さないだけで・・・」

いや、いや、口にも態度にも出ていましたから、あなた!

「やっと、やっと、想いを伝えることができる。・・・愛してるんだ・・・ハルル」

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