私に恋を教えてください
「ああ、あなたほど可愛いのなら、彼氏がいるわね、きっと」
「谷口さんは、どうされたんですか?」

「気持ちに決着を付けようと思って。私のことを好きだと言ってくれる人に、気持ちを返してもいいのかなと思うの」
「素敵ですね」
「そうね」

ふっと目を細めた由布が、ブルーのBMWを指差す。
それは、須藤の車だ。

「柚葉ちゃんの、彼の車かな?」
「はい」

「あなただったのね。彼女って」
柚葉はこくりと頷いた。

「駆琉があんな風に言うの、初めて見たわ。あなたのことが本当に大事なのね。私はなんでもすぐに察してしまって、先回りして、それが彼のためだと思っていたけれど。私も愛されたかったな」

「けど、谷口さんは、気持ちを返す人がいるんですよね」
「うん。返すつもり。だって、彼はとても私を愛してくれるもの。私も彼を愛おしいと思うのよ」

「柚葉!」
車から降りてきた須藤が、早足で柚葉に駆け寄る。

「由布、何か言ったのか?」
「ええ。ね?柚葉ちゃん?」
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