私に恋を教えてください
「ゆっくり、するから」
そうして受け入れたそれは初めのうちは違和感があったけれど、それよりも好きな人とひとつになれたという嬉しさの方が勝った。

むしろ違和感があってこそ、受け入れている嬉しさを強く感じたのだ。
「柚葉……ごめん、つらいな?」
「いいえ、すごく幸せです……」

そう言う柚葉に須藤は微笑みを返して、そっと頭を撫でる。
柚葉が額にうっすらと汗をかいているのは、感じているだけではないだろうと思うから。
それに分かる。身体の硬さで。

それでも幸せだと言ってくれる柚葉を大事にしない理由はない。
「俺もすごく幸せだよ?」
「良かった……」

気持ちいいか、と言われると、最初からとてつもない快感という訳ではなかったけれど、またしたいと柚葉は思った。

「頑張ったな」
「はい……」
本当に、とてもとても頑張った。

柚葉は修学旅行以外で他人に肌を見せたことはないし、ましてや身体のあちこちに触れられたり、舌を這わされるなんてことは当然ない。

初めてのことがいろいろあった上に、締めは足をはしたないくらいに開いて、受け入れたのだ。彼を。
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