私に恋を教えてください
本当のことだろうとは思うが、それを的確な場所で的確に口にすることが侮れないというのだ。

「で、彼氏って本当なんですか? ゆーちゃんは、そういうの疎い方だと思うんだけれど」
無邪気を装って、透悟がそう尋ねる。

「本当です。僕がお付き合いを申し込んで、柚葉さんにはご了解頂いたので、間違いはないと思いますよ」
ハッキリ言わなければ分からない、柚葉のことを分かっている。

貴広は面白そうな顔をしながらも、この場は透悟のお手並み拝見で、口を出す気はないようだ。

「年、離れてないですか?」
「ああ、8歳くらい離れていますね」
「須藤さんモテそうだな。彼女いなかったんですか?」

「透悟くん、失礼よ」
踏み込んだ質問に柚葉が気分を害したようで、やんわり釘を刺される。

「だってゆーちゃん、気になるじゃん。須藤さんカッコいいしさ。ゆーちゃんもそう思うでしょ?」
「そんなことはないと思うけど……」
そう言って柚葉に向かって、須藤は首を傾げた。
柚葉はその須藤を見て、顔を赤らめている。

柚葉が須藤に夢中であることは、火を見るよりも明らかだった。
「うん……素敵だと思います。」
「そんな風に柚葉に言われると、照れるよね」
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