私に恋を教えてください
「出来たわっ! よし、完璧。可愛いわ、ゆーちゃん、お写真撮っていい?」
さくらがタブレットで撮った写真を、そのまま見せてもらう。

帯もとても綺麗に仕上がっていた。
着物は華やかだけれど、年相応な雰囲気にも合っていて成人式と言うより年始のような雰囲気だ。

「お正月感が否めないわ」
「振袖ですものねぇ。まあ、でも海外の方は喜ばれるのじゃないかしら? 華やかだもの。」

「お母様、ありがとうございました。行ってまいります」
「はい、行ってらっしゃい」

にっこり笑って柚葉を送り出したさくらは少し考えて、お礼の言葉を添えて、先程の写真をメールで須藤あてに送ったのだった。


ブルブルっと胸ポケットで振動を知らせた携帯を、須藤は素早くチェックする。

『先程はありがとうございました』と柚葉の母であるさくらからのメールだ。
さすがに丁寧な方だなと添付ファイルを開くと、柚葉が着物姿でカメラ目線の写真。

写真なので、こっちを見ているわけではないけれど……っ!
やば。綺麗だし、可愛すぎる。
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